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大津市民病院

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ご挨拶
院長 : 片岡 慶正

院長あいさつ
−最高の病院を目指して

                                                        平成29年1月

                                      大津市民病院長  片岡慶正

新年のご挨拶

明けましておめでとうございます。

皆様には、健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。


「一年は正月に 一生は今にあり」―新たなバリュー・プロポジション

   さて、今年の干支は酉です。この酉という漢字は、果実が成熟の極限状態にある様を表し、「酒」という字に用いられるように作物からエキスを抽出するという意味や収穫できる状態であることから「実る」という意味があります。新しい一年が皆様にとりまして実り多き一年でありますように祈念しつつ、決意も新たに皆様とともに歩ませていただきたく存じます。

   医療を支える基盤として“情報共有”と“人間力”が大きくクローズアップされていますが、だれもが住みやすい安心・安全な社会の構築にはこのネットワークの整備と充実が最重要です。「患者のニーズに応えて医療ははじめてその輝きを増す」―この金言は、われわれ医療者を常に前に向かせてくれます。

   今や、人口減少局面から少子・高齢化の進展がさらに進み、近々わが国の5人に1人が75歳以上の高齢者となります。さらに、がん、多病の合併、認知症の増加などを背景に個のニーズはより複雑・多様化の一途を辿ることが予想され、地域にふさわしいバランスのとれた医療機能の分化と連携の推進と、「治す医療」から「治し支える医療」への転換が強く求められています。昨年には滋賀県地域医療構想が策定されました。大津保健医療圏での急性期医療機能は2025 年には 1.22 倍増加し、その後も増加する見込みです。地域完結型の「治し支える医療」の方向性への共生社会と「住まい、医療、介護、予防、生活支援」の一体的提供を目指す地域包括ケアシステムにおいて、医療の最適化の原点はまちづくり協働そのものであると認識します。

   この4月から当院は“地方独立行政法人市立大津市民病院”として新生しますが、地域に根ざして積み重ねてきた信頼をさらに向上し、今後も地域医療支援病院として急性期医療の中核病院としての責務を果たし続けてまいります。法人化の強みを活かして、一層の機動力と笑顔に満ちた『市民とともにある健康・医療拠点』をグレードアップいたします。2017年は「変化の年、歴史の転換点」と認識されています。大変であるがゆえに、大きく変わる、変われるための足元を固める必要性と周りの景色が変わっても自らの視線はブレない個の主体性とバリュー・プロポジションが大切です。

   「一年は正月に 一生は今にあり」―病床から発した正岡子規のこの句を、当院の法人化移行に向けた遺伝子導入の決意としたいものです。「今という過去と今からの未来」を見据えた動的視力の強化と変化に対応できる知の多様性の深化が求められています。ヒトによるヒトでなければできない医療は「人間力」なしでは成り立ちません。今後も、次世代を担う若手医療スタッフが笑顔で輝ける病院づくりに邁進いたします。

   当院をご利用いただく皆様が笑顔と希望で輝いていただけるように新たな決意のもと新年を迎えました。結びに、新しい一年が皆様にとりまして幸多い一年でありますことを心からお祈り申し上げます。本年もよろしくお願い申し上げます。

追記:当院の新たな史実について

   地方独立法人移行を控えて、新たな歴史に向かって進みたい一念で、まずは当院の歴史と先達の歩みを繙いたところ、今まで語り継がれてこなかった新たな史実に遭遇しました。今後、詳細な調査研究が必要ですが、今年中には当院の年表と系図を一新して、院内歴史掲示版を作成する予定です。

   大津赤十字病院は明治9年創立の滋賀県立駆黴院に、大津市民病院は伝染病院としての避病院に、それぞれその端を発し、今があります。大津市民病院の年表には昭和12年“大津回生病院”が1市2箇村(大津市、坂本村、下坂本村)伝染病院組合立として膳所錦町字打明に開設されたとあり、これが当院の起源であると記載されてきました。今年は創立80周年の節目の年と思い込んできましたが、今回さらに古い大津市史と当時の市会議事録を繙けば、何と避病院(東浦村字霊仙)が明治32年に“大津市立円山病院”に引き継がれ、2つの分院(膳所と石山)もあったという史実が発見されました。

   大津市立円山病院という名称が今まで語り継がれてこなかったのは何故か?当時の市史では、病院は「衛生」事業に分類され、種痘、伝染病、汚物清掃、焼却場、公共便所、埋葬と火葬、代用花柳病診療に関する記載事項のように、まさに病院は“社会からの避病院”であったことが葬り去られた経緯かも知れません。大正6年の手書き市会議事録には「病院と申しますが、設備は極めて不完全で不孝なる……、豚小屋同様と……」云々とあり、施設の新築を求める建議書を見ると、当時国内の避病院―死ぬより怖い伝染病とあるように劣悪な環境にあった様子をうかがい知ることができます。コレラ、チフス、赤痢などの収容施設での当時の医療者の苦悩と責務感の強さに頭が下がり、ただただ敬服するばかりです。詳細は今後の調査によりますが、大津市民病院のルーツは、この明治時代の大津市立円山病院から、大津回生病院、大津市立診療所、大津市立病院、大津市国民健康保険病院、国民健康保険直営大津市民病院を経て、今の大津市民病院と変遷していったようです。とすれば、その設立は少なくとも118年以上前ということになり、次世代を担う職員の誇りとしてその遺伝子に受け継がれなければなりません。

   歴史の中で時代変化に対応し続けてきた結果としての“今がある”ことを学び直させてくれる重要な史実です。病院の独立行政法人化は国立に始まり、市立病院では神戸、大阪、福岡、広島、岡山、京都の先例もあり、まもなく大津市民病院は滋賀県内最初の地方独立行政法人となります。丁酉(ひのと・とり)の本年、「何事にも挑戦の気構え、和と利他の心」で大きく羽ばたく飛躍の年にしたいものです。皆さんとともに希望を持ち続けて明るい未来に向かって一歩でも前に進む1年にしたいものです。皆様とともにある市民病院にご期待いただければ幸いです。

 

本年度のキーワード:みんなで“最高の病院”を目指します



 大津市民病院経営計画(平成24〜30年度)-Next stage

【目指す方向性とあるべき病院の姿】

市民とともにある健康・医療拠点

7つの基本方針】

@      質の高い医療を効率的・安定的に24時間365日提供する病院

A      幅広く市民の健康をサポートする病院

B      患者やその家族の気持ちを感じ取り行動していく病院

C      地域の医療機関が患者のために協働したくなる病院

D      がんばりたい医療スタッフをひきつける病院

E      しっかりとした経営感覚を持った病院

F      目標を設定し、持続的に進化する病院


平成29年度初めにおける院長卓話
最高の病院を目指す価値観の共有―職員みんなで認識と共有する

            みんなで、『最高の病院を目指しましょう』

            みんなで、『最高の価値を見出しましょう』

            みんなで、『価値観を共有しましょう』

院長からの4つのお願い

      (1)『自分のアンテナ感度を高める』

      (2)『プロだからこその笑顔』

      (3)『失敗からの学びを大切に』

      (4)『病院を楽しむ』

プロの医療人は「反省的実践家reflective practitioner」+「技術的熟達者technical expert」“学びの心と楽しむ心”があってこそ、プロとしての持続がある。



2016年  4月 挨拶(PDF 132KB)
2016年  1月 新年挨拶(PDF 141KB)
2015年  4月 挨拶(PDF 267KB)
2015年  1月 新年挨拶(PDF 129KB)
2014年  4月 挨拶(PDF 250KB)
2014年  1月 新年挨拶(PDF 212KB)
2013年  4月 挨拶(PDF 140KB)
2013年  1月 新年挨拶(PDF 109KB)
2012年  4月 挨拶(PDF 138KB)
2012年  1月 新年挨拶(PDF 123KB)
2011年  4月 挨拶(PDF 112KB)
2011年  1月 新年挨拶(PDF 95KB)
2010年  4月 就任挨拶(PDF 84KB)


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